【コラム】美容室を閉店する方法

美容室を閉店する場合、以下の手続きが一般的に必要です。手続きは地域や状況によって異なる場合があるので、必ず専門の法的アドバイスも求めてください。

貸主への解約のお知らせ

 まず、お店を借りている賃貸借契約書を見て、店を閉める日を決める前にどれくらい早く貸主に伝えないといけないか確認しましょう。たとえば、3ヶ月前とか1ヶ月前とか、その期限が書いてあります。 期限を確認したら、次は持ち主に解約通知を出します。 最後に、「保証金」について。お店の理容に問題が無く、家賃もきちんと払っていたら、そのお金は返ってきます。ただし、契約書に「返金しない条件」が書いてあったら、そのとおりになることもあります。まずは、確認しましょう。

従業員への解雇の通知

 スタッフに対する解雇手続きは非常に重要なプロセスであり、法的なルールに則って適切に行う必要があります。具体的には、解雇予定日の30日前までにスタッフに解雇通知を行う必要があります。この30日を「解雇予告期間」と呼びます。 もし解雇予告期間が30日に満たない場合は、その差分に対して「解雇予告手当」が必要になります。この手当の金額は次のように計算されます。 直前3ヶ月の給与の総額を3ヶ月の総日数で割ります。これで1日あたりの平均給与が求まります。 次に、この1日あたりの平均給与に、30日未満であった解雇予告期間の日数を掛け算します。これが解雇予告手当となる金額です。 例として、解雇通知を解雇日の20日前に出した場合、解雇予告手当は「平均給与1日分 × (30日 - 20日 = 10日)」となります。また、即日解雇の場合は「平均給与1日分 × 30日」が解雇予告手当となります。 解雇予告手当の支払い日については、 解雇日より前に解雇通知を出した場合は、その通知を出した日になります。 即日解雇の場合は、解雇を伝えたその日になります。 以上の手続きと計算をしっかりと遵守することで、スタッフに対して法的に適切な解雇手続きが可能です。注意深く、丁寧に行いましょう。

光熱費等の解約手続きと仕入先への連絡

 美容室の閉店にあたっては、多くの手続きとコミュニケーションが必須となります。以下に、主要なポイントを丁寧に説明いたします。 まず、電気、ガス、水道といったライフラインの解約手続きは必須です。解約に必要な期日や手続き内容は、各サービスプロバイダーに直接お問い合わせいただくことをお勧めします。各会社の規定により、解約手続きに必要な日数が異なる場合がありますので、早めの確認が望ましいです。 次に、シャンプー、カラー剤、スタイリング剤など、お店で使用している商品の仕入先にも閉店の旨を通知する必要があります。契約内容によっては、返品や買い取りが可能なケースもありますので、詳細を確認しましょう。 店舗設備についても考慮が必要です。店舗を元のスケルトン状態に戻す場合、椅子やワゴン、シャンプー台といった家具や設備の処分が必要になることが多いです。特に大きな設備は処分に高額な費用がかかる可能性がありますが、専門の業者に買い取ってもらうことで費用を抑えることができる場合もあります。 理美容器具の売却のご相談は、手軽で便利なLINE買取をご活用下さい。 最後に、お客様への連絡も非常に重要です。閉店することはお客様にとっても大きな影響を与えることですので、遅くとも閉店1〜2ヶ月前にはお知らせをするようにしましょう。 閉店準備は多忙な期間となりますが、それぞれの手続きを計画的に、そして丁寧に行ってください。それがスムーズな閉店につながります。

【美容室閉業】必要な届け出は?

【税務署に提出】 個人事業の廃業届出書

 閉店に伴い、個人事業主としての収入がなくなる場合には、税務面での手続きも重要な要素となります。特に「個人事業の廃業届出書」の提出は、税務署に対する必須の手続きであり、輪刷り無いようにしましょう。 廃業届出書のフォーマットは、国税庁の公式ホームページからダウンロードできます。ダウンロードしたフォームに必要な情報を記入した後、税務署に直接持参するか、郵送にて提出してください。 なお、この廃業届出書の提出期限は、廃業した日から1ヶ月以内となっています。この期限を守らないと、税務署が事業を継続していると判断し、不必要な税金が発生する可能性があります。特に、個人事業主としての収入がなくなる場合には、余計な負担を避けるためにも、期限内にきちんと手続きを行うことが強く推奨されます。 税務面での手続きは、事業の運営だけでなく、その終了においても極めて重要です。閉店に際しては、多忙な日々が続くかとは思いますが、このような法的手続きもしっかりと計画に含めて、適切に行いましょう。

所得税の青色申告の取りやめ届出書

青色申告をしていた場合には、その手続きも特別な注意が必要です。具体的には、青色申告を取りやめる年の翌年3月15日までに「所得税の青色申告の取りやめ届出書」を税務署に提出する必要があります。このフォームも国税庁の公式ホームページからダウンロードすることができます。 提出する際には、青色申告を取りやめる具体的な理由を記載するセクションがあります。例えば「個人事業を廃業して就職することにより、青色申告事業者ではなくなるため」といった形で、状況を明確にする必要があります。 この手続きを怠ると、税務上の不整合が生じる可能性があります。そのため、青色申告の取りやめについても、厳守すべき期限と手続きがありますので、計画的に進めていただくことをお勧めいたします。 税務処理は非常に厳格なルールが定められており、それに従わないと多くの問題が引き起こされる可能性があります。ですので、青色申告の取りやめも含め、各種税務手続きを念入りに確認し、確実に行いましょう。

給与支払事務所等の廃止届出書

 もしスタッフを雇用していた、または家族を青色事業専従者として働かせていた場合には、「給与支払事務所等の廃止届出書」の提出が必須となります。この手続きも税務に関わる非常に重要な部分であり、正確かつ期限内に行うことが求められます。 さらに、消費税を納税していた場合は「消費税の事業廃止届」も提出する必要があります。書類が不備だと、税務署に何度も足を運ぶことになり、大変な時間と労力がかかってしまいます。 いずれの書類も、疑問や不安がある場合は税務署に直接問い合わせて相談することが可能です。各手続きには特有のフォーマットやルールがありますので、何か不明点があれば早めに専門の窓口で確認を取ることをお勧めいたします。

閉店や事業の廃止は多くの手続きを伴い、忙しい時期になることが予想されます。しかしながら、これらの税務手続きは非常に重要なものであり、手続きが不十分であると後々に大きなトラブルを引き起こす可能性があります。計画的に、そして確実に各手続きを進めていくことが、スムーズな事業の終了に繋がります。

閉店後の売却 店舗の売却

閉店後の売却 店舗の売却は、多くの事業者が「閉店」を検討する際に最も直観的に考えられる選択肢でしょう。この場合、事前に賃貸借契約書をしっかりと確認し、「解約時にどのような状態で物件を返却すべきか」を明確にしておくことが非常に重要です。 店舗の位置や建物の構造によっては、スケルトン状態に戻す必要がある場合もあります。これには高額な工事費用がかかる可能性があるため、十分な計画と予算設定が必要です。 一方で、居抜きでの売却をお考えであれば、多くのメリットがあります。まず、原状回復工事の必要がなく、それにかかる費用を抑制することができます。さらに、次の借主から「造作譲渡料」として、内装や設備に対する一定の金額を受け取ることも可能です。 もし既に営業を停止している場面では、収入が途絶えているにも関わらず、退去日までの家賃が発生します。このような状況を考慮し、次の借主との引き渡し日をうまく調整することで、無駄な空家賃を発生させないよう配慮することが賢明です。
総じて、店舗売却は多くの側面を考慮し、計画的に進める必要があります。契約書の確認から始め、費用、時間、そして次の借主との交渉まで、一つ一つのステップを丁寧に行うことが、スムーズで経済的な閉店に繋がるでしょう。
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